近況

先日、あるお客様の社屋を無事に引き渡しました。旧事務所からの引っ越しも完了し、新しい事務所では竣工式が行われました。式典の場で、社員の皆さんの前で感謝状をいただき、大変光栄に感じました。社長は挨拶で「この事務所から誠の心を持って新しい風を起こす」と述べられました。さらに、「寺﨑さん、ありがとう。来社された方には“施工は寺﨑さん”と言います」とお言葉をいただき、施工者として身に余る思いでした。私からは、「完成して引き渡したら終わりではありません。『出入りの大工』として、この建物がある限り、責任を持ってメンテナンスを続けます。これからも末永いお付き合いをお願いします」と挨拶し、良い仕事を任せていただいたことへの感謝を改めてお伝えしました。

さて、年末が近づくと、訃報のはがきが届くことが増えます。11月中旬には、横須賀の少年工科学校時代の指導教官が亡くなられたとの知らせを、長女の方からいただきました。思い出を振り返りながら、香典をお送りしました。その教官からは、特に二つの大切な教えをいただきました。

(1)「何とかなると楽観し、何とかしようと努力する」

物事を深刻に考え過ぎず、どんな状況にもチャンスがあると信じること。悲観せずに心の余裕を持ち、努力を続ける姿勢を教わりました。

(2)「金魚池のようになれ」

金魚池は中央が深く、周囲が浅い構造をしています。これは「専門分野は深く掘り下げつつ、幅広い知識も身につけなさい」という比喩でした。

私はこの二つの教えを今でも大切にしています。多くの出会いに支えられ、幾度もチャンスをいただき、今日まで成長してこられました。これからは、私が次の世代を育て、同じようにチャンスを渡す番だと感じています。

今月末には、当社の第82期株主総会を開催します。部長以上の役職者が出席し、期中の実績報告を行う予定です。今期は前期より売上を大きく伸ばし、利益も確保しました。その結果、期末賞与を支給できたほか、二泊三日の社員旅行も実施できました。社員には多くの負担があったと思いますが、努力がしっかりと成果につながった期だったと感じています。さらに、今期はM&Aによって土木部門を強化し、新たに5名の仲間が加わりました。この強化が大型案件の受注にもつながっています。建築部門でも複数の大型プロジェクトに参画しています。ただし、工期が長いこともあり、来期(第83期)の売上高についてはやや不安も残っています。

当社は来年、令和8年に創業103年を迎えます。役職員50名余りの地方ゼネコンとして、これからも全員で「GOODな会社づくり」を目指してまいります。

富山マラソン2025

3連休の中日11月2日、今年で10回目を迎えた富山マラソンが開催されました。午前中は小雨、昼過ぎからは本格的な雨というあいにくの天候でしたが、過去最多となる約1万5千人のランナーが参加しました。高岡市役所前を出発し、射水市の新湊大橋を渡り、富山市の富岩運河環水公園を目指して、老若男女が42.195キロに挑みました。

寺崎工業からも5名の社員が参加しました。この日のために、社員がデザインした会社名入りのオリジナルTシャツを制作しました。これを着て社員が走るとなれば、応援しないわけにはいきません。私はコース近くで大きな声援を送りました。

コース上には、風船を頭につけたペースランナーの姿もあり、「3時間半」や「4時間」など、各自の目標タイムに向けてペースを保てるように工夫されていました。ランナーたちの足音が絶え間なく響き、色とりどりのウェアや仮装コスチュームが目を引きました。沿道にいる誰もが応援したくなる雰囲気です。私も拍手をし続け、「頑張れ!」という声も自然に出てきました。中には苦しい表情ながらも「ありがとう!」と笑顔で返してくれる方もおり、こちらのほうが励まされました。一方で、後方には疲労が見える人や足を引きずりながら走る方もおられ、「頑張れ!」と声をかけてよいのか迷う場面もありました。

寺崎工業の社員を探しましたが、私が確認できたのは残念ながら2名のみ。声をかけると彼らは余裕のある走りで笑顔を見せてくれました。「健闘を祈る!」という気持ちで手を振り、最後まで見送りました。

マラソンは、私にとって「持久走」という言葉がぴったりの競技です。自分との戦いであると同時に、見る人にも感動を与える不思議な力があります。

寺崎工業の5名は全員、無事に完走できたようです。本当にご苦労様でした。

今週末に、来年に向けての強化合宿、夜の部があります(笑)。頑張った社員をねぎらいながら、「美酒」を楽しみたいと思います。