今年も師走を迎え、気ぜわしい日々を過ごしています。年末の大掃除で父の遺品を整理していたところ、見覚えのある「メガネ」が出てきました。確かに父はこのメガネをかけて出勤していました。父は人生の苦楽をこのメガネを通して見て、日々を過ごしていたのでしょう。年代物ですがフレームはしっかりしていたため、レンズを入れ替えて、老眼鏡として私が使うことにしました。
先日、レンズの入れ替えを依頼したメガネ屋さんから「仕上りました」と連絡がありました。早速店へ行き、出来上がったばかりのメガネをかけて鏡を見ていると、父の顔が思い浮かびました。このメガネは、父とどんな経験をし、どんなモノを見てきたのか。感慨深いものがあります。
改めてかけてみますと、レンズのサイズが大きくて見やすい。実用的でオヤジらしいメガネです。「オヤジ、使ってるぞ!周りをよく見て行動するぞ!」心の中でつぶやきました。父と行動を共にしている感じがします。大事に、大事に、使っていくつもりです。