卒園式

昨日、春らしい陽気の中、関連法人の保育園の卒園式が行われました。

卒園児のご両親はスーツ姿や洒落た服装で出席されていました。奥さんはスマホを持って前のほうへ着席、旦那さんは後ろで立ったままビデオ撮影、近頃の卒園式ならではの光景です。そういう私も後ろで三脚を立てて撮影していた一人でした。

「卒園児入場」、卒園児たちが大人びたネクタイ姿やスカート姿で、自慢げに満面の笑みを浮かべての入場です。「卒園証書授与」、園長先生から証書をもらい、それを親に預けるわずかなタイミングで見せる親子の微笑みが幸せを感じさせてくれます。

そして式の最後に、卒園児が「お別れの言葉」として歌で一年の思い出を紹介するのですが、あれだけの長い内容・歌詞を、よく覚えられるものだと感心しました。一人ひとりに慈愛のこもった目配りをしながら指揮する担任の保育士さん、そしてそれに応えようとする卒園児、観ている私は胸がいっぱいになり、熱いものがこみ上げてきました。歌詞も「みんな他人とは違う自分の色を持っている。それが集まると素敵な色になり、鮮やかに光る。みんな違う色でいい、知らない色を探しに行こう。」という内容だったと思います。この歌詞の意味を卒園児さんはしっかり理解しているなと私は感じました。これからも自分の個性を大切にし、周りの友達の個性も尊重し合って、共に成長してもらいたいと考えます。

ふと思い出したことがあります。何年か前の運動会で年長児による騎馬戦があり、親が参加できないとのことで急きょ、私が「馬」になったことがありました。帽子を取ったか取られたかは覚えていませんが、その後、私が園内を歩いていると、騎手役だった子が教室から走って私の前に出てきました。満面の笑みでした。「元気にしてるか?」と言うとニコッとうなずいてくれました。大切な思い出を創れたと感じ、嬉しく思いました。

「三つ子の魂百まで」、保育園での出会いは子供たちにとって親以外の人と会う初めての場、一生の中でも大切な場であることを改めて感じました。

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