2025入社式 社長挨拶

この春、我が社に1名の新入社員が仲間入りしました。

入社おめでとうございます。いま緊張の中にいると思いますが、ここにいるみんなが歩んできた道です。あせることなく、ゆっくりと一歩ずつ歩んでください。今日は入社に際して、意識してほしい3つのことをお伝えします。

まずは「挨拶をする」いうことです。挨拶はコミュニケーションの基本です。朝の「おはようございます」から始まり、「お疲れ様です」、「お先に失礼します」まで、相手に身体を向けて目を見て、しっかりと挨拶してください。会社では人生の先輩がいろんなことを教えてくれます。挨拶から始まり、教えを聞き、そして質問をしてください。聞いて理解しているからこそ、質問ができるのです。質問することで相手もこちらを信頼してくれます。「わからなければ聞く」ということを習慣にしてもらいたいと思います。それと小さなノートを持ちメモを取る習慣を身に付けてください。社会では積極的に情報を取る姿勢が求められます。大げさかもしれませんが、学校では教室で座っていれば先生がいろんな情報を与えてくれた、いわば「受け身の教育」でした。これと違い、社会ではまず「自ら情報を取りにいく」ことが求められます。ジッとしていては情報をもらえません。これから出会う人生の先輩に、いろんなことをどんどん聞いて、多くの知識を蓄えてもらいたいと思います。そのためには挨拶から始まり、コミュニケーションの幅を広げ、積極的に情報を取ることを心がけてください。

2つ目は「安全への意識」です。学校では「安全」ということについてあまり考えてこなかったかもしれません。社会では「安全はすべてに優先」します。「工事の安全」は大事な要素です。重大事故が発生すると官庁工事では指名停止になり、受注の機会を失います。民間工事でもお客さんに多大な迷惑をかけ信用を落とします。事故はあってはいけないことです。現場は一日一日、完成に向かって変化していきます。昨日と同じだと勝手に判断して行動していると、事故に結びつきます。現場では毎朝、作業の打ち合わせをします。どんな工種の業者が入り、工事の作業内容は何なのか、そしてどこに危険が隠れているのか、最初のうちは先輩の指導に従って行動し、安全への意識を高めてください。そして徐々に知識を蓄えることで、安全に対する「勘」を磨いてほしいと思います。

3つ目ですが、「会社には無駄な仕事はない」ということです。コピー取りなど単純な仕事もあると思いますが、それにも意味があります。どこを中心にコピーするのか、相手が欲しているものは何なのか、いろいろと考えることがあります。また、現場においては「清掃」という作業も多々出てきます。この作業を無駄だとは決して思わないでください。清掃は安全に直結しますし、作業効率を高めることにもなります。品質管理や工程管理につながりますし、清掃しながら現場を理解することにもなります。私の経験から、清掃が行き届いている現場は、事故がなく利益も出る現場だといえます。またお客さんの評価も上がります。学校では教室で「知識」を学びました。これを社会では「知恵」に変えていかねばなりません。そのためには「知識」+「経験」が大事になってきます。現場での作業や人との交流を通じて、今持っている「基本の知識」を「生きた知恵」に変えてもらいたいと思います。

あせらずに、一歩一歩を確実に歩んで、成長してください。期待しています。ここにいる全員が歓迎するとともに、心から応援をしています。

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